Cisco Packet Tracerとは、ネットワーク機器のシェアで2018年時点で世界No.1を誇るCisco社。

そこの教育機関(?)である、Cisco Networking Academyが公開しているフリーのソフトウェアです。

 

■何ができる?

ソフトウェア上でPC・ルータ・L2スイッチ・L3スイッチなどを配置し、それらを接続してネットワークを構築することができます。

構築したネットワークを保存し、他人に配布することができます。

現実のネットワークでは絶対にやってはいけない、ループを発生させてみたり、エラーが発生してしまう組み合わせの設定をして見ることができます。

あえてケーブルを切断してみたときにどのような動きになるか、など障害時の動作を確認することができます。

もし、あなたが後輩を育成する立場ならば、実機を準備すること無く、課題を与えることができます。

 

 

■何ができない?

Packet Tracerの外のルータやスイッチ、PCとの接続はできません。

Ciscoのコマンドは限られたものしか使えません(CCNAレベルであれば90%は使用可能です。)

使用できる機器はかなり限定されています。(そうはいっても、基本的な機器は全て揃っています。)

 

■これを使うと何が嬉しい?

ネットワークエンジニアとしての基本科目であるところの、レイヤ2(データリンク層)、レイヤ3(ネットワーク層)の基本項目はほぼマスターできます。

ごく一般的に手に入る「CCNA」の書籍の内容を、Packet Tracerで再現できていれば、CCNA取得にふさわしい知識と経験を身につけることができます。

新卒入社生や未経験転職者でここまでできたら間違いなく同期のなかで頭一つ抜け出られることでしょう。

教える立場であれば、実機を買い揃えること無く、また、せっかく購入した機器が年々古くなっていくことを気にすること無く、研修生に実機操作の経験を積ませることができます。

研修生自身が後輩たちのために構築課題を作ってみる、そんな授業を構成してもいいかもしれませんね。

 

■こんな感じの画面です

PacketTracer001-01

こんなふうにルータやスイッチ、PCやサーバを配置し、それらをケーブルで接続します。

 

ルータを設定して・・・(上記画面は、最初の画像の一番上にあるルータを設定しています。)

 

設定が終わったらPCからPingを通してみたら、ちゃんと通りました!!

 

こんなことが、無料で、自宅PCでできるようになるのがPacket Tracerです。

 

使ってみたくなりませんか?

使わせてみたくなりませんか?