Packet Tracerの初期状態のルータやPCに、新しい部品(モジュール)を追加することによって、インターフェースを増設することができます。

この時追加する部品のことを「モジュール」といいますので、以下表現を統一します。

この記事ではFastEthernetのポートが初期状態では2つしか無いルータ(2811)にシリアルインターフェースとFastEthernetポートを増設する手順を例に挙げます。

 

ルータ「2811」は初期状態ではFastEthernet0/0と0/1の2つのポートがあります。

デバイスをクリックし「Physical」タブを選択します。

以下のような画面になります。

 

■モジュールの増設

ではモジュールを増設していきましょう。

分かりづらいですが、電源ボタンがあるので、クリックして電源をOFFにします。

 

電源がオフになったら、左側のモジュールメニューから増設したいモジュールを選択し、空いているスロットにドラッグ&ドロップします。

今回は・・・

・大きいスロットにFastEthernetを2つ増設できる「NM-2FE2W」

・小さいスロットにシリアルインターフェースを2つ増設できる「HWIC-2T」

この2つのモジュールを増設することにします。

 

なお、電源がONのまま増設しようとすると、以下のような警告が出ます。

 

増設が終わったら、電源をONに戻します。

 

ワークスペースに戻って、デバイスのインターフェースを確認すると、FastEthernetとシリアルインターフェースが増設されているのが確認できます。

 

■モジュールの取り外し

モジュールを増設した時と同じように、まず機器の電源をOFFにします。

そのあと、取り外したいモジュールを左側のモジュールメニューにドラッグ&ドロップすることで、モジュールを取り外すことができます。

ドラッグ&ドロップ中は左側メニューが黄色になるので、その場所にドロップしてください。

 

■PCとサーバでのモジュール増設

非常に分かりづらいのですが、PC・ノートPC・サーバでもモジュールの増設が可能です。

(1)デスクトップPCの場合

※Physicalビューでスクロールバーを下にスクロールしないと見えません。

 

(2)ノートPC(Laptop PC)の場合

 

(3)サーバの場合

 

■光ケーブルインターフェース(GLC-LH-SMD)

少しだけ特殊なモジュールが「GLC-LH-SMD」です。

最初からこのモジュールが接続できるスロットを持っている機器もありますが、大半の機器は「HWIC-1GE-SFP」というモジュールを最初に増設し、そこにさらに「GLC-LH-SMD」を増設する形になります。

つまり、2つのモジュールを同時に増設する必要があります。

光ケーブル(Fiber)を使用したいときにはご注意ください。