Packet Tracer7.2時点では、デフォルトで準備されたデバイスでは

・L3インターフェースを10ポート持っているルータ
・Gigaの光インターフェースを8ポート持っているL2スイッチ

こういったものはありません。

ですが、Packet Tracer専用スイッチ・ルータをカスタマイズすることで、この要件を満たすことができます。

 

■PT-Routerを使ってみる

まずはルータから。

ルータのデバイス選択BOXのなかに「PT-Emptyというルータがあるので、これをワークスペースにドラッグ&ドロップします。

 

デバイスをクリックして「Physical」タブをクリックすると、このような見た目です。

 

ここに、任意のモジュールを最大10個まで搭載できるわけです。
まずは、モジュール搭載のために、電源をOFFにしましょう。

 

電源をオフにしたら、今回はGigaのUTPポートを10ポート増設してみましょう。
画面左側メニューから「PT-Router-NM-1CGE」をスロットに格納していきます。

電源をONに戻して、起動が完了させます。

 

IPアドレスが設定できるL3インターフェースが10ポート搭載されたルータのできあがりです。

 

■PT-Switchを使ってみる

同じ要領で、今度は光ポートを8ポート持ったL2スイッチを登場させてみましょう。

使用するデバイスはスイッチ群の中にある「PT-Empty」というスイッチです。

 

見た目は以下のとおり、やっぱり10個のスロットがついており、L2スイッチにしては珍しく、電源スイッチも存在します。
※スクロールしないと電源スイッチが見えない可能性あり。

 

ルータと同じ手順で、電源OFF→モジュール増設→電源ONしていきましょう。
今回は光のGigaポートなので「PT-SWITCH-NM-1FGE」を搭載していきます。

 

電源をONにすると以下の通り。全てのポートが光コネクタのL2スイッチの出来上がりです。

 

なお、残念ながらフリーカスタマイズL3スイッチはいまのところ存在しないようです。

 

■PT-HUBを使って……みる?

おまけネタです。使い所がイマイチ無いのですが、こんなデバイスもあるぞ、という程度に。

タイプ選択BOXの「HUB」の中に「PT-Hub」というものがあります。
今は殆ど見かけなくなった「ダムHub」または「バカHub」が使えます。

 

これも、PT-RouterやPT-Switchと同様、モジュールの増設を行うことができます。

外見は以下の通り。

 

例によって例のごとく、電源OFF→モジュール増設→電源ONの流れでモジュールを増設していきましょう。
完全にネタですので、「PT-REPEATER-NM-1CGE」を増設してみます。

10ポートのGigabitEthernetを持ったバカHubの出来上がりです。

 

試しにルータにARPテーブルがある状態で、ユニキャストパケット(Ping)を飛ばしてみます。

Gigaポートを持っていながら、バカHubの名に恥じない働きをしてくれますね。

 

ネットワークの基礎の基礎を勉強するとき、スイッチ/ブリッジとリピーターハブの違いを説明するときには使える・・・のかな?